文京区は学力偏差値No.1。
ダイヤモンド・オンラインが都内49の自治体(区・市)を対象に公立小学校5年生の学力をまとめたデータにおいて、文京区は偏差値が都内No.1。学問の街としての評判通りに優れた学力を有することが確かめられています。
東京ドームシティの賑わいを間近に、最寄りの地下鉄駅から大手町や池袋へ一直線。
華やかに進化する都心と結ばれながら文教エリアの落ち着きを享受する文京区小石川へ。
江戸時代より学問の場が開かれ、都心の文教エリアとして憧れを集める文京区。
それを裏付ける数々のデータが、この街の優れた資質を物語ります。
ダイヤモンド・オンラインが都内49の自治体(区・市)を対象に公立小学校5年生の学力をまとめたデータにおいて、文京区は偏差値が都内No.1。学問の街としての評判通りに優れた学力を有することが確かめられています。
総務省がまとめた統計調査によると、文京区の国立・私立中学校への進学率が東京23区で第1位。48.4%という多くの子どもたちが国立・私立の中学校を選んでいます。
警視庁のデータでは、令和3年度の文京区の犯罪件数はわずか808件。人口に対しての犯罪発生率は0.34%となり、東京23区内で最も低い自治体となっています。
日経BPが全国のビジネスパーソン2万人を対象に調査した住みよい街ランキングにおいて、文京区は総合5位をマーク。対象となった全国346の自治体の中で極めて優れた評価を得ています。
教育事業本部 事業本部長。SAPIX創業の翌年(1990年)に入社。広報を担当する一方、SAPIX巣鴨校の講師として指導もされています。担当教科は算数。
近代教育発祥の地でもあり、都内有数の文教の街として知られる文京区。
現在も多くの教育機関が集積し、中学受験率は半数を超え23区内トップ(※1)となっています。
東京メトロ「茗荷谷」駅から「春日」駅周辺に広がる小石川エリアにも、多様な進学塾が点在。
その中から3つの塾に話を伺い、近年の教育を取り巻く状況や教育環境としての小石川エリアの魅力について語っていただきました。
まず話を伺ったのは、中学受験において高い実績を持つSAPIX小学部。
教育事業本部の広野雅明さんにお答えいただきました。
「年々都内の中学受験率が上がっている背景には、留学など英語力の習得にも、大学受験の準備にも、カリキュラムの自由度が高く高校受験を挟まない中高一貫校のメリットが大きいと考える方が増えている実態があります。英語や受験勉強のみならず、研究や部活など興味ある分野を追求するのにも6年という長いスパンがプラスになるのは確かです。そんな中、入試問題の傾向はここ20年で大きく変わり、知識そのものではなく、自分で考えたり表現する力が問われるようになっています。同時に私学を中心に、大学進学実績重視、グローバル教育、自由な校風など各学校の特色も多様化しており、受験するご家庭も偏差値にこだわることなく、どんな学校生活を送りたいか、子どもの興味や性格に合うのか、といった視点からじっくり志望校を選ぶ時代になってきているのを感じます」。
「そんな状況において、教育熱心なご家庭が小石川エリアに暮らすメリットは非常に多いと思います。
中学受験に対応した学校・塾の選択肢が多く情報も豊富で、共に頑張る仲間もおり、環境が整っています。特に小石川周辺ほど、国公立・私立共に多くの学校が集まっているエリアは都内でもそうありません。さらにアクセスがいいので通学圏も広く、都内のほとんどの学校に1時間以内で通学できるのは相当なアドバンテージになります。
ご家庭の教育方針に合わせた多様な選択が可能ですし、気になる学校はすぐ見学に行けます。
またこの辺りは史跡や寺社、植物園など歴史を感じるスポットも多く、親子で街を歩くだけで本物に触れられるのも魅力です」。
「SAPIXは昔ながらの黒板を使った少人数の双方向授業や、復習と反復演習を徹底して学力を定着させるやり方が特徴です。
また講師は教科担任制となっており、より専門性の高い授業を受けることができます。
茗荷谷校に通うお子さんたちは、真面目にコツコツ頑張れる子、好奇心旺盛で活発な子が多いので、授業がとても盛り上がるそうです。
当然ながら難関校を目指す子も少なくないですし、そうした空気の中で学べること自体がプラスになるのではないでしょうか。このエリアはお子さんにとっていろんなチャンスが溢れていますから、ぜひそれらを楽しみながら、最も合う学校、進路を見つけていってほしいと思います」。
第二事業部長。2000年に入社し、茗荷谷校の校長も経験。1クラス15名程度の少人数制授業、定期的な面談のほか、入試前の激励電話など熱い指導も“早稲アカ”の魅力。
続いては、同じく大手進学塾のひとつである早稲田アカデミー。高校受験では最難関校の合格者数国内トップ(※2)を誇り、中学受験における実績も確実に伸ばしています。城北・城東エリアの校舎を統括する宇津城靖人さんに伺いました。
「近年の教育界の変化として、2020年度の学習指導要領改定と、2021年度の大学入学共通テスト導入が挙げられます。いずれも子どもたちの未来に大きく影響する事柄です。新学習指導要領では『学力』の定義そのものが変わりました。知識や技能を身に付けることは大前提で、それらを駆使して自ら課題を見つけ、主体的に判断・行動できて初めて『学力』とみなされます。これに伴い学校での評価軸が変わったのはもちろん、大学入試も共通テストになって以来、難易度が上がったといわれています。
いわゆる『大学全入時代』といわれて久しいですが、現代の子どもたちが直面する現実は決して楽なものではなく、難関校を中心に高い倍率の中でしのぎを削っている状況です。情報量も昔に比べてはるかに多く、“当たり前”の水準が上がっているのを実感します。
そうした現状も中学受験率上昇の理由のひとつで、早めに対策される方が増えているように思います。
また、中学受験を通じて、まさに今求められる『学力』が身に付くだけでなく、本気でやり抜く力、困難に向き合う力など一生物の力を得ることができるのも大きいのではないでしょうか」。
「当たり前の水準が上がる中では、お子さんがどんな場所で学ぶか、という環境選びは非常に大切です。早稲田アカデミー茗荷谷校がある小石川エリアは、まさに中学受験が“当たり前”。保護者の方々はじめ、学校の先生、塾の講師など大人たちが受験の知識や力量を持っているのは当然ながら、驚くのは子どもたちも受験に対しとても主体的で、情報にも詳しいということです。
子どもに習慣化していないことをやらせるのは大変ですが、周囲が当たり前にやっている環境では勉強もしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長する子どもたちをたくさん見てきました。公私共に最高水準の教育機関が揃った環境で思い切り頑張れるのは、幸せなことだと思います」。
「早稲田アカデミーは、そんな風に本気でやる子を育てたいという思いを理念に掲げて指導にあたっています。子どもたちに本気になってもらうにはまずこちらの本気を伝えねばなりませんから、時には厳しく叱ったり、膝を突き合わせて話すこともあります。たとえ今は勉強が苦手でも、あの学校に行きたい、こんなことが学びたいという夢があるなら、私たちは必ず真摯に向き合い、応援したいと思っています。
変化や競争が激しい時代ですが、何かしら『好き』があれば大丈夫、と伝えたいですね。小石川エリアに暮らす方はお子さんの未来を真剣に考えている方ばかりだと思いますので、その願いに寄り添い、夢の実現のお手伝いができれば嬉しいです」。
塾長・代表取締役。2002年に名古屋で「個人指導専門塾」を創業。東京・名古屋で塾を運営する傍ら、行動科学マネジメント公認シニアコンサルタントとしても活躍中。
最後に話を伺ったのは、文京区内だけで8つの教室を展開する個別指導塾・PERSONAL STUDY。名古屋で創業し、2017年に東京へ進出。文京区で開校した理由を、塾長の松田新士さんはこう語ります。
「当塾が教育の核としているのが『行動科学マネジメント』というメソッドで、成功者や高い能力を持つ人の行動を分解し、真似ることで同じ成果を出せる、というものです。
成果には再現性があり、スタート地点のハードルの高さは人それぞれでも、段階的にハードルを上げていき目標レベルに到達することは誰もが可能だと考えています。
このメソッドを実践するにあたって、最高峰の東京大学をはじめ、多くの教育機関が集まる文京区は非常に理想的な場所でした。
開校時に、モデリングといって実際に東大生の勉強法やノートの取り方などの調査を行ったのですが、あらゆる基準が全く違うので驚きました。
この辺りの学校や塾では東大生やOBが教えているケースも多いのですが、子どもたちがそうした人たちと関われるというのは本当に大きいんですね。
彼・彼女らのちょっとした一言や習慣が大いに刺激となり、子どもたちが自ら変わっていくのを実感しています。これからの受験において、またその先の社会でも必ず求められるコミュニケーション力、表現力を育むにも、これほど恵まれた環境はないのではないでしょうか。お子さんのステップアップのきっかけに溢れたエリアだと思います。
「文京区の中学受験率の高さには驚きましたが、小石川エリアの方々はお子さんを勉強で縛り付けているというよりは、本人の意思を尊重しながら親子でのびのび取り組むという教育方針の方が多いような気がします。特に当塾の白山小石川校周辺は、昔ながらののんびりした街並みも残っているせいか、保護者の皆さんもアットホームなコミュニケーションをとってくださる方ばかりなのでありがたいですね。受験には情報収集が欠かせませんが、外部から引っ越してこられた方でもコミュニティに参加しやすいこの街なら安心ではないでしょうか。子どもたちもとても素直で、きちんとやり方を示せば、納得して自ら行動できる子が多いと感じます」。
「当塾は行動科学に基づく個別指導を軸にしていますが、講師とは別にパーソナルトレーナーがつくのも大きな特徴です。トレーナーが学習計画と共に最も重視しているのが、お子さんのメンタルケア。特に中学受験に挑戦する子たちは、一見しっかりしているようでも多くの不安を抱えていますから、リラックスして勉強に取り組めるよう、声がけから内装まで雰囲気づくりにもこだわっています。メンタルケアまでフォローできる塾は少ないので、大手進学塾に通いながら当塾も並行して通われているお子さんも多くいらっしゃいます。メンタル面の不安がある場合や、勉強のやり方から知りたいという場合にも、ぜひ当塾を頼っていただければと思います」。
正式名は東京大学大学院理学系研究科附属植物園。340年の歴史を持つ園内は、高低差や傾斜地・泉水池などの豊かな地形を活かして今も数多くの草木が育成されているほか、本館には約80万点もの植物標本を所蔵。大学附属の施設として植物学の研究・教育に活用される一方で、一般にも公開されています。
江戸幕府5代将軍徳川綱吉の頃、儒学の振興を図るために創建された孔子廟。後に幕府直轄の昌平坂学問所が開設され、明治維新後の近代教育の礎となりました。
かつて水戸徳川家上屋敷に創られた回遊式築山泉水庭園。約7万㎡の広大な園内には日本や中国の名所を模した自然豊かな景観が形作られており、国の特別史跡・特別名勝として指定されています。
東京大学・お茶の水女子大学・筑波大学など高等教育機関のキャンパスが点在する文の京・文京区。
大学附属の幼稚園、小・中学校、高校も数多く、充実した教育環境が整っています。
幕府の学問所や天文方・医療所など江戸時代の学術・研究機関を源流とし、1877年(明治10年)に日本初の近代的な大学として創設。以来、日本の教育・学問をリードし続ける最高学府のひとつです。かつての加賀藩上屋敷を中心とする広大な本郷地区キャンパスには、赤門・安田講堂などの歴史ある建造物や銀杏並木といった東京大学を象徴する風景が佇み、文京区らしい穏やかさと文教の薫りが色濃く漂う景観を形作っています。
1875年(明治8年)に開校した日本初の官立女子教員養成機関「東京女子師範学校」を起源とし、1949年に大学へ昇格。日本にわずか2校しかない国立の女子大学として知られる名門校です。
1888年(明治21年)に昌平坂学問所跡(湯島聖堂)に高等師範学校として設立、後に大塚に移転。都心の国立男女共学校として人気を誇り、また自由な校風が魅力の伝統校です。