外観写真(2026年7月撮影)

外観デザイン​

不忍池のほとりに連なる並木。​
上野の森に伸びる木立。
この地に残る歴史的建築の列柱。​
​
本計画では、池之端の風景に見られる​
垂直性と連続性を建築へと取り込んだ。​
まるで以前からこの地にあったかのように、​
池之端に溶け込みながら新たなる美を放つ。​

井川 充司/Atsushi Ikawa

Designer外観デザイナー

株式会社IKAWAYA建築設計
取締役井川 充司Atsushi Ikawa

受賞歴

2017 年 JCD DESIGN AWARD 金賞
2018 年 JID AWARD インテリアスペース部門賞(2作品)
2018 年 GOOD DESIGN AWARD
2018 年 モダンリビング大賞 ベスト6賞
2019 年 東京建築賞 戸建住宅部門 優秀賞
2021 年 モダンリビング大賞 ベスト6賞
2023 年 モダンリビング大賞
2023 年 JID AWARD 2023 大賞
2024 年 GOOD DESIGN AWARD

1980年大阪府生まれ、岐阜県育ち。2004年東京都立大学 大学院修士課程修了。中村拓志 & NAP建築設計事務所を経て、13年井渡屋建築設計設立。17年現事務所名に改称。21年東京都立大学非常勤講師

建築コンセプト

建築とは、風景を受け継ぎ、未来へつなぐための器だと考えています。
不忍池や上野の森が育んできた自然、歴史ある街並み、人々の記憶。それらを建築の中へ静かに取り込み、住まう人の日常と重ね合わせることで、この場所でしか生まれない暮らしの風景を描きました。
外観や素材には周辺環境と響き合う要素を丁寧に積み重ね、建物が突出するのではなく、街並みの一部として時間とともに成熟していく佇まいを目指しています。
住まいは、日々を過ごす器であると同時に、その街の風景を未来へ受け継ぐ存在でもあります。この建築が、住まう方の人生とともに豊かに育まれていくことを願っています。

実績

  • Strolling Gardens & House / 住宅
  • Takashimaya S.C.”T8″/ 百貨店
エントランスアプローチ(2026年7月撮影)

エントランスアプローチ

記憶と風景の継承をテーマに、日本庭園を現代的に再構築した迎賓空間。
旧鴎外邸庭園で時を重ねたモミジや、鴎外の直筆を刻んだ石碑は、
趣を深めるだけでなく、文豪の記憶を未来に伝える役割も果たす。
茶室へ至る露地のイメージを採り入れたアプローチは、
心を静め、気持ちをほどく場所になる。

  • 旧鴎外荘の紅葉
  • 森鴎外を記念して建てられた石碑

ライブラリー:蔵

旧鴎外邸の内蔵を、柱、梁、門などを活かしながら再生。
ライブラリーやワークルーム、スタディルームとして利用できる空間とした。
書棚には、 鴎外の初版本などをディスプレイ。
歴史や文化、文学への造詣を深める書籍も並べられる。

  • 解体前の土蔵
  • 蔵古材
  • 土蔵のランプ
蔵(2026年7月撮影)
ラウンジ(2026年7月撮影)

ラウンジ:紅葉

この地に刻まれた歴史の面影をラウンジにも遺した。
中庭は旧鷗外邸庭園のモミジや庭石を用いてデザイン。
柱にはクロガネモチを活かしている。
自然素材の温もりを大切にしながら、内外の境界を曖昧に描いたこの空間は、日暮れとともに趣を変え、くつろぐ時間を有意義に仕立てる。

  • 旧鴎外荘のクロガネモチ
テラス(2026年7月撮影)

テラス:杜と空

不忍池を見晴らす人がいる。
スカイツリーを眺める人がいる。
木陰で文庫を開く人がいて、ベンチで笑い合う家族もいる。
そんなシーンを思い描いて、心地よい居場所となる
テラス空間をルーフトップにしつらえた。
高低差を付け、手すり位置を下げ、
植栽がそのまま杜へと続くような設計を試みている。

車寄せ(2026年7月撮影)

車寄せ

植栽や石景を配した車寄せは、
池之端の風景へと続く迎賓空間。
この場所にふさわしい
上質なアプローチを創出した。

マテリアル

池之端の豊かな自然環境に溶け込むように、
自然の風合いが活かされた素材を中心に採用した。
例えば、外壁のサンドエレガンテは、
重ねた歴史を物語る“地層”をイメージ。
建築美へのこだわりは、素材に表れる。

織部製陶 特注タイル(2026年7月撮影)

織部製陶 特注タイル

蒲鉾型のタイル。表面の艶を生み出す松灰は、松の灰を原料とした釉薬で、器や茶器などにも使用される。装飾の役目を果たしながら、水や油分から陶器を保護する。

サンドエレガンテ(2026年7月撮影)

サンドエレガンテ

天然の貝、砂、石の持つ素材感を融合することにより、自然の風合いを活かした意匠を持つ仕上塗材である。高い耐候性と耐久性を持ち、長期に亘って重厚な空間を演出する。

ランドプラン

共用空間のあり方、動線の快適性、居住空間の窓から見える景色。
配当計画は、さまざまな視点から検討と検証を重ね、この地にこそ相応しい答えを追求した。植栽計画は、上野の杜と響き合う樹種を選び、緑のつながりを創出している。

植栽計画

江戸時代から人々を魅了してきた池之端の春夏秋冬を受け継ぎ、未来へつなぐこと。
外構や中庭の樹々は、上野恩賜公園に息づく緑や旧鴎外邸庭園に佇んでいた樹種を中心に選定した。既存樹のイロハモミジは、この先もこの場所で秋の到来を伝え続ける。

  • の写真

    クロガネモチ

  • の写真

    ソヨゴ

  • の写真

    アラカシ

  • の写真

    イロハモミジ

  • の写真

    ハナミズキ

  • の写真

    エゴノキ

  • の写真

    ハクサンボク

  • の写真

    アセビ

  • の写真

    ナンテン

  • の写真

    ミツバツツジ

萩原 和佳/Hagiwara Waka

Designer植栽デザイナー

住友林業緑化株式会社
環境緑化事業部萩原 和佳Waka Hagiwara

植栽コンセプト

本物件の植栽は、土地の歴史を継承し、都市に憩いをもたらすことを目指しています。
旧鴎外荘の庭で息づいていたイロハモミジを移植するほか、1階部分には森鷗外の作品や上野公園にゆかりのある植物、在来種を多く取り入れ、和の品格と落ち着きある景観を形成しました。
エントランスは木々が頭上を優しく覆うように構成し、帰るたびに心がほぐれるような安らぎの空間に。さらに屋上からバルコニーまで建物全体に緑のレイヤーを重ねています。四季の移ろいを纏うこの柔らかな緑が、都市の暮らしに豊かな潤いをもたらせば幸いです。

実績

  • リビオ光が丘ガーデンズ
  • グランリビオ浜田山
  • ※掲載の完成予想CG及び敷地配置イラストは、計画段階の図面を基に描き起こしたもので、形状・色等は、実際とは異なる場合があります。なお、形状の細部、設備機器等は表現しておりません。
  • ※表現されている植栽は初期の生育期間を経た状態のものを想定して描いており、竣工時は植物の生育を見込んで必要な間隔をとって植えております。施工上の都合により、設定位置・植高・本数等は変更となる場合があります。
  • ※外観完成予想CG・エントランスアプローチ完成予想CGは周辺の道路・建物等について一部省略・簡略化しており、実際とは異なります。
  • ※テラス:杜と空 完成予想CG は、現地8階相当の高さから南東方向を撮影(2024年7月)した眺望写真にCGを合成したもので、実際の眺望とは異なります。眺望・景観は、各階・各住戸により異なり、販売住戸から東京スカイツリー等が見えることを保証するものではありません。今後周辺環境の変化に伴い将来にわたって保証されるものではありません。
  • ※共用施設のご利用は管理規約等に従っていただきます。