INTERVIEW 02 日本酒と肴 くら美




レアな日本酒と旨い肴で、
酔い夜を…

1人または2人の個人客が多いこの店。店名に冠している通り、日本酒と肴がウリ。魚・肉・野菜の一品から、前菜4種・造り盛り合わせ・鳥刺し・焼物・揚物が付いたお得な『肴五品セット』2,000円まで、どれも杯が進む。『肴コース』4,000円~は要予約。


互いの旨さを引き出し合う。
日本酒と佳肴の極上バディ
堺東の日本酒バーで料理長を務めていた倉見さんが独立し、2022年秋、南海堺駅近くにカウンターメインのこの店を開店。日本酒好きが集う美酒佳肴の店として評判を呼んでいます。全国各地の蔵元に足を運んで手に入れた酒や、日本酒イベントで偶然出合った酒など、銘柄・飲み口さまざまな日本酒30~40種がスタンバイ。
店主も常連客も“通”ばかりだと少々気後れしそうですが、ご安心を。冷酒か熱燗か、純米と大吟醸、どんなタイプが好みか、この料理に合うのは…などと、初心者でも気軽に飲めるベストな一杯をすすめてくれます。「お酒の回転率が高いので入れ替えも早いですが、常時いい日本酒を揃えていますよ」と倉見さん。


一方、「お酒が旨いぶん、料理も負けないものを出さないと」と、肴は新鮮な魚介を中心に、毎朝中央市場から仕入れる食材次第でその日のメニューを組み立てます。日本料理店や割烹で腕を磨いた和の基本を活かし、ていねいに出汁をとり、季節感を大事にした料理を提供。なかでも『酒の肴盛り合わせ』や『お造り盛り合わせ』は、ほとんどの客が最初に注文する日替わりの逸品です。
寒くなると、黒毛和牛のすじ肉の濃厚な出汁がきいたおでんが登場。合わせる酒は、キレ味さっぱり系か、旨口同士をぶつけるかなど、組み合わせの妙を楽しんで。日本酒の魅力は、料理の味を引き出し、お互いを高め合えるところ。「種類も味わいも幅広く、温度も変えられて、ほかのどんな酒よりも圧倒的な旨みがあります」と話す倉見さん。今宵も日本酒談義に花が咲きそうです。











日本酒はグラスまたは半合(90ml)500円~。店主にお酒の好みを相談するうち、隣り合わせた客同士で会話が弾むことも。


料理の器や酒器は店を構えて少しずつ増やしてきたという。色も形もいろいろな徳利は同じ作家さん作。好きなお猪口を選べる。





Shop:02
日本酒と肴 くら美

営業時間/ 16:00 ~ 23:00
定休日/日・月曜
電話/070-7485-0322
堺市堺区竜神橋1-6-4
https://www.instagram.com/sakekurami/
京都の宇治で生まれ育ち、京都・奈良の日本料理店、大阪・北新地の割烹などで修業してきました。堺は都会すぎず、だけど何でも揃う。ちょうどよい街の規模と雰囲気が気に入って、現在は私も堺住まいです。ファミリー向けの商業施設なども充実しているし、難波にもアクセスしやすく、利便性が高くて暮らしやすい街ですね。